土門 拳(どもんけん 写真家 1909〜1990)
著書 古寺巡礼より抜粋▶「ぼくは被写体に対峙し、ぼくの視点から相手を睨みつけ、そしてときには語りかけながら被写体がぼくを睨みつけてくる視点をさぐる。そして花火が散るというか、二つの視点がぶつかったときがシャッターチャンスである。パシャリとシャッターを切り、その視点をたぐり寄せながら前へ前へとシャッターを切って追っていくわけである。・・・」
まさしくこの一文が向源寺に展示されていた一枚の作品に感じました(
個人の主観ですが)先生、あなたは素晴らしい感性の持ち主です。いつか、酒田市にある土門拳記念館に訪れたいと思います。どんな感動があるか今から楽しみです。待っててくださいね
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渡岸寺観音堂(向源寺) 国宝 十一面観音菩薩立像 檜一木造 像高195センチ この像は頂上佛面が菩薩相で、五体の化仏のある他は、きわめて儀軌に忠実であり、左右それぞれの一面を耳の後ろに大きく表現するなど密教像特有のインド的な感じを誠によく伝えている。頂上面をのぞく宝髺より蓮肉に至るまで一本彫成で、その刀法は上から下へ、いささかも渋滞することなく冴えた彫りの美しさを表している。(向源寺冊子より)お堂内では360°見ることができます。